どうも、タクミです。
やっと読みました!!
コンビニ人間
この本は「機会があったら読んでみようかなー」って思ってたんですけど、昔はほんっっっとに本が嫌いだったので手を付けず・・・
でも今は、もっぱら在宅時間が増えたせいで【読書】にハマってるので読んじゃいました。
ってか、この本は4~5年前に発行されたものなのに、なんで今でも覚えていたかというと
・第155回芥川賞を受賞したときに結構TVで取り上げられていて、かなりインパクトのあるタイトルだなー、っていう印象があったから
・それに、ほぼ毎日コンビニでご飯を食べている僕と一緒じゃん、コンビニ人間!っていう意味不明なシンパシーを感じたから
ということで、村田沙耶香さんの【コンビニ人間】レビューします。
想像を越えた内容
【コンビニ人間】というタイトルを聞いて僕は、「毎日コンビニでご飯食べている孤独な人の話なのかなー」っていうめっちゃあさーい内容かと勝手に想像してたけど全然違いました。
そりゃ、<芥川賞>を受賞 してるんだからそうですよね。
とりあえずあらすじはwikiを引用します。
主人公“古倉恵子”は三十代半ばであるにも関わらず、正規の就職をせずに大学時代に始めたコンビニのアルバイトを続けていた。
古倉は子供の頃から変わり者で人間関係は希薄、恋愛経験も皆無だったが、「コンビニで出会う人間の真似」をしたり、妹の助言を聞くことで、大学生になってようやく普通の人間らしく振る舞う方法を身につけた。これまで世間一般の人間の規格から外れていた彼女にとって、これは「初めて私が人間として誕生した瞬間」であった。
古倉は私生活のほとんどを「コンビニでの仕事を円滑に行うため」という基準に従って過ごしつつ、なんとか常人を演じ続けてきた。しかし、自身の加齢と、それによる新たな世代の人間との干渉が増えたことにより、そのような生き方は徐々に限界に達しつつあった。
そんな時、古倉はかつての元バイト仲間の白羽という男と再会する。白羽は、就労の動機を婚活だとうそぶき、常連の女性客にストーカーまがいの行為を働いて店を解雇された過去を持っている。
再開した白羽の半ば一方的な頼みにより、二人は奇妙な同居生活を始めることになる。周囲の者達はその状況を勝手に「同棲」と解釈し、古倉を囃し立てる。古倉は若干の戸惑いを感じるも、冷静にそんな彼らを観察し、白羽との関係を「便利なもの」と判断する。
主人公の古倉は、生々しい人間的(生物的)なものより無機質なものを好むキャラクターで徐々に行動も思考も度を越えていく様が少し狂気めいた感じがする内容となっていますね。
「コンビニ」を8割知った気になった
なぜかこの本を読むとコンビニバイトの8割が分かった気になってしまいます。
いや、厳密にいうとそんなに簡単な仕事でもないと思うし、何もわからないよ?
ただ古倉さんとか周囲のバイトメンバーを見てると、「実際もこんな感じなんだろうなー」って感じがしてくるんですよ。
朝と昼時のラッシュ時間のスタッフの対応とか、ドリンクは随時補充して定期的に前出し作業をするとか、新商品が販売されるときのノルマに対する各々の認識だったり、人出不足で悪戦苦闘する店長とか、分かりやすく表現されていて、なんか1日中コンビニを観察しているかのようですね。
やっぱり、どこの仕事も大変だなーって感じです。<B to B>だろうと<B to >だろうと一緒でいいお客さんがいれば難しいお客さんもいるしね。
社会の歯車
この言葉よーく聞くけど、個人的にはすごい難しいと思っていてます。ってか、明確にはどういう意味で【社会の歯車】って表現されたのかわかりません。
・組織で働いている人?
・何も考えずに機械作業をする人?
・国のために利益を生む人?
みたいな感じですかね。
だとするとめっちゃネガティブ的表現だわ。
でも実際は、古倉さんのように【社会の歯車の一部】になることが一番安心だと思い込んでる人もいるし、そうでなけれないけない、みたいに考える人多いよね。
正直言って、全然そんなこと気にしなくていいし!だって、向き不向きってあるし。
何年か前にYoutubeのCMで使われた「好きなことで、生きていく」っていうキャッチコピーがあったけど、絶対そっちの方がいいに決まってる!
ちなみに僕は、チームで何かを解決するのが好きだから「今の仕事は性に合ってんだろうなー」って、たまに思ったりします。
まとめ
想像よりある意味怖かったけど、やっぱり読んでよかったです。
ページ数もたったの161ページだからすぐ読めちゃうし、隙間時間に読むにはおすすめですね。電車の中とか、家での暇つぶしとか。
ただ、がっつり本を読みたい読書好き人には物足りないんじゃない?って感じ。
まぁ、僕はビジネス本を読むことが多いからたまにはサクッと読める本も読みたかったからちょうどよかっですね。
気になっている人がいたらぜひ。
以上っ
最後まで読んでいただき有難うございました。