「AirPods Proってみんな使ってるけど実際どうなん?」
「AirPods Proの空間オーディオ機能が対応しているのって何?」
今回は、そこそこ高いのに世界で一番売れている完全ワイヤレスイヤホン「Apple AirPods Pro」に搭載されている、空間オーディオ機能について紹介しますっ!
今AirPods Proを持っていて、ファームウェアのアップデートをほったらかしにしている方は、最新版をインストールして使ってみてください
また、これから完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ中でAirPods Proも検討しているという方にとって、この記事がヒントになれば幸いです
既にAirPods Proを
持ってる人はやってみて
AirPods Proの特徴は?
Apple純正のノイズキャンセリングイヤホン「Apple AirPods Pro」は、業界最高峰のノイズキャンセリング機能、独自のイヤーピースによるカナル式ながら軽い装着感が人気を博して、2019年に突然発売されてから今や定番となっていますね
マイクの性能も欲リモート会議で重宝されているので、コロナ禍が追い風となって売上は伸びる一方です
何度かのアップデート
オーディオ機器に限らず、電子機器はハードを開発するのではなく、その中で機能するソフトウェアを育てるという時代になってきてます
たとえば宇宙ロケット事業で株価が伸びているテスラ製の電気自動車って、定期的に通知がきて自動運転の制度が上がったり、ドライバーのサポート機能が刷新されて、見た目は同じなのに全く別物の車みたいになったりするんですよね
それと同じように、AirPods Proも所有者の期待を上回るアップデートが何度か繰り返されてきて、今回ついに空間オーディオ機能が実装されたというわけです(マジすごっ)
AirPods Proの空間オーディオ機能とは?
今や街中を歩いていると必ず一人は使っている人を見かけるほどに浸透したAppleのノイズキャンセリング付き完全ワイヤレスイヤホン、AirPods Pro!
音質的にはオーディオ機器メーカーよりは劣るかもしれないけど、ノイズキャンセリングと外音取り込み、通話品質の高さがコロナ禍の環境にジャストフィットしたということもあり、人気の衰えを見せませんよね
そんなAirPods Proが少し前に大型アップデートを行い、フレキシブルなイコライザー機能による音質の向上と空間オーディオ機能が新たに加わりました
空間オーディオ機能とは、耳の中で聞こえる左右からの音だけでなく、前後や上下から聞こえてくる音を再現するデジタルサラウンド技術です
それだけだとただのASMRなんですけ、空間オーディオの場合はiPhoneなどのデバイス位置を検出し、頭や体を動かすと「音の出どころが固定される」という効果を感じることが出来、まるでスピーカーで聞いているかのような錯覚を覚えます
空間オーディオ機能の対応機種は?
空間オーディオ機能に対応しているのは、iOS14がインストール出来るApple製品に限られます
機種でいうと
- 第1世代のiPhoneSE
- iPhone6s・6s Plus以降に発売のiPhone
- iPad Pro 12.9インチ(第3世代)以降、
- iPad Pro 11インチ、iPad Air(第3世代)
- iPad(第6世代)以降
- iPad mini(第5世代)
です
Apple Musicでロスレス音源を聞けるようにもなったので、まだアップデートしてないっていう人は、まず最初にやっておきましょう
他の端末では使えない?
Appleは特別な機能をどうしても囲い込みで作ってしまうので、上述した機種以外では空間オーディオ機能を楽しむことはできません
Android端末だったり映画を見るパソコンがWindowsだったりする人は、残念でしたってことになってしまいますね
あとApple TVは空間オーディオに対応しているので、テレビで映画を見たいという人はFire TV stickよりもそっちを選ぶことになるでしょう
空間オーディオを使えるようにするには?
空間オーディオを使うには、まずAirPods Proのアプリを更新
と、ひとことで言っても手順が意外と難しいので、成功率の高い手順を引用しておきます
1. AirPodsで音楽またはその他のオーディオコンテンツを、少なくとも30秒間聴いてください。
引用元:lifehacker.jp
2. AirPodsを充電ケースに戻し、蓋を閉じます。
3. ライトニングケーブルを使って、充電ケースを電源に接続します。 30分待ってから、AirPodsがペアリングされているiOSまたはiPadデバイスに再接続します。ファームウェアのバージョンをもう一度確認してください。確認するには:[設定]>[一般]>[情報]>[AirPods]を開きます。表示されているバージョンがまだ最新バージョン「3A283」でない場合は、この手順をもう一度繰り返してください。なお、AirPodsケースの蓋は、この手順の間、常に閉じておく必要があります。蓋を開くと更新が中断され、最初からやり直しとなります。
自動切り替え機能も便利
ファームウェアのアップデートで追加されたもうひとつの機能とし、自動切り替え機能というものがあります
いわゆるマルチポイントという機能を搭載しているイヤホンは以前からありましたが、この場合はペアリングしている端末全てから音が出てしまうので、一方の端末で流している音源を手動で止める必要がありました
しかし自動切り替え機能を使えば、別の端末で再生した瞬間に、それまで再生していた方は自動的に停止します
つまりiPadで動画を見ている時にiPhoneへ電話がかかってきたら、その電話に出ている間は動画が自動的に一時停止される、ということが可能になる機能なわけですね
使ってみたら意外に便利!
AirPods Proの空間オーディオ機能はどんな聞こえ方がするの?
空間オーディオ機能は、映画館の音響で聞いているような感覚になるというのが触れ込みです
イヤホンで聞いているのに、本当にそんな聞こえ方がするの?って感じですよね
マイクが置いてある位置に立っている感じ
映画館の音響というよりは、マイクが置いてある位置に自分が立っているという感覚に近いかもしれないです(マジです)
最近は少なくなりましたけど、3Ⅾ眼鏡をかけて映像を見たときの感覚って思い出せます?
あの感覚を聴覚で受けているみたいな感じで、いろんな方向から音が聞こえてきて面白い感じになります
どこから聞こえているか分からない
映像作品を見たとき、一瞬イヤホンがつながっていないのかと感じる瞬間はありました
ノイズキャンセリングがしっかり効いている環境なのに、開放的でどこから聞こえてるのかわからないような感じになるので、音漏れしていないか少し心配になったんですよね
それぐらい自然な広がり方をしつつ、くっきりとした音像が感じられるチューニングは秀逸だと思います
画面に出ていない人の気配が分かる
わけのわからないことを言ってしまってすみません…
霊感があるとかそういうことではないですよ?
空間オーディオで聞くことを前提とした収録方法で録音されているので、音の指向性が広いんですよね
後ろのほうから足音が聞こえてきてフレームインしてくる人物がいたりするんですけど、そういう場面では思わず後ろを振り向きそうになります
AirPods Proの空間オーディオが対応するコンテンツとは?
現在のところ空間オーディオ機能は、Apple TV+で配信されている一部映像作品と、Apple Musicで配信されている対応楽曲となります
先述したように、Apple製端末以外のブラウザ版では対応していないので、注意が必要です
実際の音質の違いは?
実際に効いてみると、普通のステレオ音声と比べて明らかに音場が広がっていることが分かります
ただ音が遠く聞こえるわけでなあく、それぞれの音の位置関係もハッキリとつかめる感覚は、音響に詳しくなくても分かると思います
かといって映画館の広さを感じられるかというとそこまでではなく、少し広めのスタジオで前後に立てているスピーカーから効いている音の感覚には近い感じです
メーカーが言っているように「上空から音が降り注ぐ」というところまでを期待してしまうと、少しだけ肩透かしを食らうかも知れないですね
そこまで音の印象が変わってしまうと曲や映画の内容に集中出来なくなってしまうので、ちょうどよいラインだと思います
他社製イヤホンでは空間オーディオの効果が得られない?
対応のコンテンツに制限があるということは、音源事態が空間オーディオ効果を持っているということですよね?
ということは他のイヤホンでも同じように聞こえるんじゃないの?
と思って、手持ちのJBLのCLUB PRO+、AVIOTのTE-BD21jでも試してみました
結果はというと、音が聞こえる方向の変化は感じましたが、Airpods Proが出してくる立体感などは感じられませんでした
雰囲気を感じるだけで満足という方であれば他社の自分に合ったイヤホンを使ってもいいかも知れないですけど、ちょっともったいないと思っちゃいますね
一番バランスが良いのはAirPods Max
Apple AirPods Maxはやっぱり空間ノーディオ機能で聞くことを前提にしているような印象がありますね
空間オーディオを使わなければ無駄に高いヘッドホンってだけで、使ってるのが逆に恥ずかしいぐらいなんですけど…
チューニングが精密で、ちゃんと使うと部屋の中でスピーカーに囲まれているような感覚が味わえるので、このためにAirPods Maxを選ぶ人がいてもおかしくないかも知れません
気になる人は、一度お店で試聴してみて
今後のコンテンツ展開に期待!
現状で空間オーディオ機能に対応しているのは、Appleが提供している映画と音楽の一部コンテンツのみ!
これから先、NETFLIXやAmazon Primeビデオなどサービスで対応コンテンツが出ればいいんですけど、まだもうちょっと先になりそうですね
NETFLIXは対応するっていう発表もあったようですけど!
あくまで空間オーディオ用に収録された音源を再生する能力の高い機能ということで、普通の音源をバーチャライズするわけじゃないので、そこは注意して欲しいところです
以上っ
最後まで読んでいただきありがとうございました